ヒュムネクロニクル第2回目!「LINCA」「PAJA」について!
こんにちは、土屋です。
開催初回にして大反響のヒュムネクロニクル。このままの波に乗って、ガンガン盛り上がっていきましょう!
今回は第2回目、お題は「LINCA」と「PAJA(オリカ版)」についての、製作苦労話などをしていきたいと思います。歌い手さんには、霜月はるかさんにインタビューをさせていただきました。
【今週のテーマ1:『LINCA』】
LINCAという曲は、イベント曲でもあり戦闘曲でもあるという、なかなかに難しい注文の曲でした。
ゲームをプレイした方はお分かりかと思いますが、ダンジョンを歩いているところから戦闘中に至るまで、とあるシーン中はずっとこの曲が流れるわけです。恐らくゲーム中での聴いている時間としては最長の部類に入る曲。更には「儀式っぽく」そして「切なく」というとんでもない注文をいくつもして、禅問答のような指示になってしまった、すごい曲でもあります。
そして完成してきた曲が今の曲です。霜月さん作曲、中河さん編曲というこの曲は、霜月さんの持ち味を十分に残しながらも、壮大で切ないアレンジがかかり、まさに「この曲が流れると士気がグッと上がる!」という素晴らしい曲に仕上がりました。
この曲に関しては、土屋の方としてはゲーム内に組み込むときの様々な試練が有ったことが記憶に残っています(笑)。戦闘の時にもセーブデータをロードしたときにも、とにかくこの曲が流れ続ける、というのはある意味特殊処理で、元々は無かった処理でしたので、プログラマーさんに頭を下げて作ってもらいました。
また、ある特定のエリアから出てしまうと曲が変わるのですが、戻ってくるとLINCAに戻らなかったり…という、抜け穴との戦いでした。単純にイベントの中で曲が再生されているだけならば、その中で再生してその中で停止するだけですが、そういうわけにはいかなくて、組み込みとしても一番時間の掛かった曲でもあります。
【今週のテーマ2:『PAJA/.#Orica Extracting.』】
最初に聴いたとき、どんな感じで完成するのか、全く想像がつかなかった曲でもあります(笑)。この曲は、社外の作曲家さんである稲垣さんにお願いした1曲目でした。
とにかく怪しい感じで、何かがわき出てくるような…そんな戦闘曲です…みたいな感じで説明し、詩の想いを読んでもらい、そして作曲してもらったのですが……歌入れ前の曲を聴かせてもらったときに「…こ、これはどんな風になるんだろう……それ以前に、拍子あるの!?」みたいな感じでビックリした印象がとても強かったのです。そして歌録に立ち会い、だんだん歌が載っていくと、これが凄い曲になっていって、なるほど!と納得しました。
この曲の最大の聴き所は、CDにしか収録されていない後半のとんでもない変拍子の部分です。霜月さんも良く謳えたなぁと、今でも思います。
当時、霜月さんと雑談をしているとき「PAJAのあそこ、生で謳えますよ!」と言って、無伴奏でソラで全部歌ってくれたのを今でも覚えています(笑)。まさにあれこそレーヴァテイル!という感じでした。