E.P.C.S.R.

◇第18回目!◇

こんにちは、土屋です。ほたる横丁町民会報「ゲームでは語られることのない、設定思惑裏の裏!」第4回目です。
今回は、ヒュムノスの設定についてのお話と、文章を組む時に大切にしていることをお伝えしようと思います。

ヒュムノスの特徴

ヒュムノスの構文はとても特徴的です。中でも一番特徴的なのは、文章の最初の4つの単語でしょう。
お手元に歌詞カードや設定資料集がある方は、ヒュムノス語の文章を見ながらこのお話を読むとわかりやすいと思います。
例えば、

Was yea ra chs hymmnos mea.

という文章がよく出てきます。最初の4単語というと「Was yea ra chs」の4つですね。
このうち最初の3つは「今の自分の気持ち」を表現していて、次の1つは「自分が何をしたいか(するのか)」を表現しています。
そして、ヒュムノスでこの先頭4単語の文法は、絶対に変わりませんし省略もできません。
何故こんな文法体系なのか、これからその想いをお伝えします。

事象主体の言葉と自分主体の言葉

最初の4単語が全部、喋っている「自分」の事を伝えている部分である、という事はお分かり頂けるでしょうか?
「Was yea ra」とは「とても嬉しい、ずっとこの気持ちに浸っていたい」という意味で、次の「chs」は「変わる、~になる」という意味です。そして、この4単語で「~になれることをとても嬉しく思っている」という意味になります。
この4単語が外せない、という事は、自分の事を伝えない文章は作れない、という事になります。
日本語を始めとする世界の言語は全て、事象主体の言語です。「近所の子が泣いていました」とか「この機械は壊れています」というように、目の前で起こった事象を伝えるのに最も効率の良い形に最適化されてきました。
しかし、これらの文章からは、この事を伝えている人が、何を考えているのか、どんな気持ちで伝えているのか…そして、その事に対して自分は何をしたいのか、という事が全然伝わりません。
ヒュムノスは「自分はこうしたい!こう思っている!」という事をメインに据えた言語です。
例えば「近所の子が泣いていました」と発言するとき、喋ってるには何らかの感情があるはずです。しかし、この文章からは「可愛そうに…」と思ってるのか、「ざまあみろ」と思ってるのか、さっぱりわかりません。
そして、現代の地球の言葉では、その「本来の想い」が伝わらないために様々な誤解が生じ、誤解による不和や争いが絶えません。
誰でもありますよね?「あの言葉はそういう意味で言ったんじゃ無いのに…」という経験が。

ヒュムノスが大切にしていること

ヒュムノスは、そういった「想い」の部分を自然にとけ込ませた文法です。先の例文でも「近所の子が泣いているのを私は見て、自分の事のように悲しい気持ちになった」と言えば、少なくとも悪意や敵意ではないことがわかります。しかし、地球の言葉では普段、ここまでは伝えません。面倒くさいですし、「それくらい察してくれ」と思うからです。ヒュムノスを喋るときは、その「察してくれ」と思いがちな部分も文章にしないと、文法として成り立ちません。だから想いが正確に伝わり、誤解を招きにくくなります。
更に、ヒュムノスは4単語目に、「自分が何をしたいか(自分はどうなのか)」を入れないといけません。これによって、自分の意志も明確に相手に伝わるようになります。
例えば、現実世界では「お父さんがダメって言ってる」とか「先生が、あの子が悪いって言ったんだもの!」という会話があります(その最たるものが政治家答弁かと思います)。聞いてる方としては「お前はどうしたいんだよ!」と思ってしまいますよね。
「先生が、あの子が悪いって言った」のが納得いっていないのか、それとも心底そう思うのか、そもそも、だから自分はどうしたいのか、全然伝わらないからイライラするわけです。ヒュムノスは必ず明確に伝えますので、それもありません。

今後の社会への想いを込めて

ヒュムノスは、こうしたコミュニケーション不和の問題の一つである「想いが伝わらない」というものを解決する一つの結論として設計しました。
アルトネリコの世界では、ヒュムノスの詩魔法は「自分の想いを具現化する」魔法ですから、自分が主体にならなければ紡げないのは当然です。ですが、現実社会でも、想いを自然に伝え合うのはとても大切なことだと感じています。
嬉しいときに「嬉しい!」と伝える、感謝してるときに「ありがとう」と伝えることは、とても大切なことの筈なのに、今の世の中ではあまり伝え合いません。「男は黙して語らず」なんて事まで言われるくらいです。でも、それでは何も伝わりませんよね。
とっても小さな事かもしれませんが、自分の想いを伝えること、それがコミュニケーションを円滑にし、世の中を笑顔で一杯に出来る方法だと思います。そして、これからの時代、こういった「想いのコミュニケーション」はとても大切であると思っています。
「自分の想い」を伝え合える言語、「自分はどうしたいのか」を伝え合える言語。「自分が源」で生きる事を支援する言語、それがヒュムノスです。ですから、ヒュムノス語の文章を作るときは、伝えたいことについて、自分がどう思っているか…ということを、常に考えてみてください。そうすれば、自然に最初の4つの単語は決まってきます。後は英文法に準じていますので、それ程難しいことはありません。
ヒュムノスは、そんな想いを託した言語として創りあげた言語です。

さて、次回ですが…すぐに更新する予感がします(笑)。
そこで、設定資料集に載せられなかった絵を公開したいと思います(1つだけですが…)。 次回は「秘蔵画像プチ公開!」という事で。
それでは、また!

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