◇世界紀行【第6回】「ほたる横丁」について◇
こんにちは、土屋です。前回で、アルトネリコⅡの街については一通りお話を終えましたので、今回からアルトネリコⅠの世界についてお話ししていきたいと思います。アルトネリコⅠといえば、このゲームの発端とも言える「ほたる横丁」からお話を始めなければなりません。最初は全体の世界観ではないのか?という疑問もあるかも知れませんが、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。アルトネリコⅠの世界は塔本体よりもほたる横丁の方が先に生まれているのです。
ほたる横丁が始めて生み出されたとき、その名前は「青空横町」でした。その浮遊島は世界のど真ん中に浮かんでおり、交通の要所として栄えていたのです。その頃のお話は過去の記事で何度かお話しさせていただいておりますので簡単に説明しますと、この頃の世界にはまだレーヴァテイルも詩魔法もなく、ただファンタジーな世界が広がっている世界観でした。ホルスの翼やプラティナも既にありましたが、ホルスの翼は未開の大陸、プラティナは今で言う石油王の治める地で、その成金主義的な町並みから貴金属「プラティナ」の名前を冠して名付けられた、という、今のプラティナとは似ても似つかぬ設定でした。そんな世界観でしたから、ほたる横丁も今とは違い、全てが木造建築でした。中心にある駆動部だけが、辛うじて鉄で出来ており、それ以外は全部木造建築の固まり。船のように、毎日ギシギシと音をたてているのが普通の世界です。そんな中には様々な不思議動物が住んでいました。「ねごろん」「ピンディー」「クジール」「スッキリ」など、不思議な生物ばかりです。
ねごろんは猫の親分です。いつも裏通りでごろんと寝ているのでねごろんと言います。体長は1mくらい。いつもやる気無さそうにしていますが、コイツは人間と会話が出来ます。ただし人間が「猫飴」を舐めている間だけ。スピカが売っている「猫飴」は今では名物でしかありませんが、この当時はこのようにちゃんと効果がありました。ねごろんはとても長生きなので、青空横町の事を色々知っています。ねごろんから情報を聞き出すために、猫飴を買うという算段だったわけです。
ピンディはとっても可愛い齧歯類です。でもすぐに駆除されてしまいます。なぜなら、放っておくと青空横町が空中分解してしまうからです。コイツは木材をガリガリ食べます。なので当時はとても恐れられていました。特に、飛空艇にピンディが紛れ込んでいると最悪です。羽根を食われたら墜落しますから。ピンディを発見した日には、乗客総出で駆除のために追いかけ回します。可愛い顔してとんでもないヤツなんです。
クジールは空飛ぶクジラです。特に夜、優雅に飛んでいます。飛空艇の旅をしていると、夜となりを泳いでいるのを目撃できます。でもレアリティは高くて深夜にしか見られないため、見た人は幸運を手に入れるとされています。
スッキリは妖精です。家に住み込み、汚れていると勝手に片付けてくれます。スッキリが住んでいる家は人気が出て家賃も高くできるので、大家さんはスッキリに住んで欲しくて仕方ありません。ですがスッキリは気まぐれですので、誘致できるものでもありません。スッキリが好きな餌など、インチキ商品まで出回る始末です。それでもよく騙されてみんな買っていきます。それくらいの人気者妖精なのです。
こんな感じで、今の天覇管理下にある、金属の固まりのようなほたる横丁とはまったく正反対のものが昔存在していたわけです。
ほたる横丁にはまだ色々と逸話がありますが、今回はこの辺でおいとまさせていただきます。それでは、また次回。