E.P.C.S.R.

◇世界紀行【最終回!】◇

こんにちは、土屋です。
今回で世界紀行は最終回となります。今までご一緒いただきましてありがとうございました。次回からはしばらくの間『アルシエル特ダネ情報局』と題しまして、アルトネリコ関連のホットな話題をお届けしていきたいと思います。

さて、世界紀行最後の回となります今回は、アルトネリコⅠの世界の上の方にあった、とある島についてお話ししましょう。この島は、現在の設定では無くなっている島です。
現在「天文台」がある高さと「リンカーネイション」がある高さの丁度中間ぐらいの所、塔から少し離れた空中に、「エトの丘」という島がありました。ここはこの高度で唯一「土のある島」で、周囲は僅か数分で一周できる程度の島。そこには「エト爺」と呼ばれるお爺さんが一人で住んでいて、小さな家とちょっとした畑で自給自足していました。お爺さんは天文台の観測員で、昼は家で畑を耕し、夕方から夜にかけて、自作のグライダーで天文台へ向かいます。夜は天文台で星の観測をして過ごします。エト爺は、当時の設定では「この世界の全てを知ってしまった者」として隠居しているという感じでした。この世界に既に希望はなく、ただひたすら天文台からこの世界の外を見続ける人でした。
ゲームとしては、主人公達にホッと一息つける場所、というものを与えたい為に設定していました。アルトネリコの最も初期のバージョンでは、ほたる横丁よりも更に下にある村から、延々塔を上り、一番上のリンカーネイションへ向かうというものでした。当時の塔の設定では「空港都市ネモ」を越えるとそれ以降緑の大地は無く、プラティナを越えればもう人一人いない極寒の地でした。今もそうですが、当時の設定ではブラストラインを越えれば万年樹氷と吹雪の世界でしたから、いまよりも過酷でした。そんな中で、何故か氷も吹雪もない、ホッと一息つけるところがぽつんとあって、のんびりした爺さんがお茶をご馳走してくれる…そんな場所があったら和むかなぁと思い、設定したのがエトの丘だったのです。お茶を飲んで一息ついたら、後もう一がんばりしてラスボス戦に向かう、というわけです。
遙か昔のことになりますが、この案は社内でも賛否両論あり、ラスボス戦前に気を抜くような場所は盛り下がるからやめて欲しい、という意見も何人かから出ました。現在の設定にエトの丘が無くなったのは、諸事情によるものでして…その代わりに天文台の中にメイメイを置いています。昔からこの「ラスボス前にホッと一息つけるところ」というのが好きなようで、アルトネリコⅡでの「ホッとスポット」も同じ理由で創っていたりします。

そんなこんなで、今回の、そして長期に渡ってお届けしてきた世界紀行は今回で終了とさせていただきます。皆様、長い間お付き合い下さいましてありがとうございました。次回からの『アルシエル特ダネ情報局』も引き続き、よろしくお願い申し上げます!