E.P.C.S.R.

◇第6回目!◇

こんにちは、土屋です。ガストのある長野では遂に12月1日、雪が降りました。そして先週は遂に雪が積もりました…。このプロジェクトを始めて2度目の雪です。去年の今頃、まだ設定を作り、凪良さんとキャラ絵を詰めていた頃を思い出すと、随分時が経ったものだとしみじみ思います。あの頃は、一年後の今頃は何をしているかなぁ…ソフトできてるかなぁ…(おい)と、よく想いふけっていましたが。

さて、第5回目に引き続き、歌い手さんにお願いするきっかけをお話ししていきましょう。2回目は志方あきこさんです。

志方さんを知ったのは、実は一年と数ヶ月前です。アルトネリコという企画が走り始めた後、友人から「凄く素敵な歌い手さんがいる」と紹介してもらいました。そのサンプルをMDでいただいたのですが、一発で気に入ってしまって、その返事に「この人プロかなぁ、仕事やってもらえるかなぁ」と聞いてしまったほどです。その後、すぐにネットを検索して、サイト「VAGRANCY」を発見、感想と一緒にCDを注文しました。そしてここで驚くべき事実が1つあったのです。志方さんは私(土屋)の事を知っていたのです。そんなこんなで、志方さんにお時間頂いて、今回のアルトネリコの企画のお話をしました。

志方さん自身、やはりファンタジー世界が大好きで、アルトネリコの世界観をとても気に入っていただけました。純粋な剣と魔法のファンタジーもいいけど、それにプラスしたロストテクノロジーと謎のある世界って更にいいよね!なんて話もしていたくらい。また、ご自身でとても世界観を膨らませるのが上手な方でしたので、私自身も志方さんから様々なモノを頂きました。
世界観を固めている時期にずっと聞いていたCDが「廃墟と楽園(志方さんのインディーズアルバム)」という事もあり、その楽曲イメージからエッセンスを沢山頂いていたりします。例えば、廃墟と楽園収録曲「ロマの娘」はほたる横丁の庶民生活に、「MARE」は塔中腹の氷の瞳、テル族の町イム・フェーナに、そして「Se l'aura spira」「ラヂヲ予報」はホルスの翼の風吹き抜けるイメージ…など、かなり具体的なイメージと直結しています。
そして、意外と思われるでしょうが、そんな志方さんに一番最初にお願いしたのは、実は「作曲」でした。もちろんその後すぐ(5分後くらい?)に歌も一緒にお願いしているのですが、それくらい彼女の曲に魅力を感じていたのです。

アルバム「廃墟と楽園」のジャケットイラスト

その選択は間違いもなく、アルトネリコでは彼女の素晴らしい曲を沢山、ご本人も楽しんで制作していただけました。この世界オリジナルの言語「ヒュムノスワード」も「難しいから、ちょっと使ってくれるだけでいいですよー」的なお願いをしたにもかかわらず、「相談なんですが、全部ヒュムノスワードで詞を書いていいですか?」という返事が返ってきたり、「楽曲、1ループ5分越えるんですけど、長すぎます?」などなど、頂くお返事は全部大爆走状態…!!
今までで最高と思われるトラック数で作曲した曲まで作っていただいて、本当にハリウッド映画音楽顔負け(いや、通用します)の楽曲がずらっと揃ってしまいました。特にラスボス戦でかかる曲は半端じゃないですよ!(ちょっとネタバレ?)演出の方もガッツリやらせていただきましたので、是非プレイして聴いてくださいね。
前回の霜月さんの時にもお話ししたとおり、志方さんに関しても、彼女の感性に全てお任せしています。シナリオと世界設定、キャラと歌の方向性のみをとにかくじっくり説明して、曲そのものに対する具体的な指示は一切入れていません。そしてそれが結果として、このような素敵な作品に仕上がったのだと思っています。志方さんファンの方には特にオススメしますよ。

アルトネリコという作品の世界観は、志方さんの楽曲と共にあるといっても過言ではありません。それは、アルトネリコ用に作曲していただいた曲のみならず、その前の作品にも大きな影響を受けているという事もあるからです。
そんなアルトネリコのファーストインプレッションアルバム「廃墟と楽園」、アルトネリコが発売される前に一度聴いてみると、更にこの世界を楽しめるかもしれません。